日本語ボカロの英語に対して外人の評価が割れることが結構あります。私もコメントを読んでいて「どっちやねん?」と言いたくなることもあるのですが、これは以下のようなことが理由ではないかと考えています。


1.コメントをしている人が英語ネイティブかそうでないかの違い

 Youtubeには様々な国の人が英語でコメントしており、当然その中には英語ネイティブではない人も大勢います。実際コメントを読んでいても「この英語あやしいな」と感じることがたまにあります。英語ネイティブの人の評価が厳しくなり、非ネイティブの人の評価が甘くなるのは自然なことでしょう。


2.「日本語ボカロにしては」が付いているかついていないかの違い

 高評価のコメントの中には明確に書かれていない場合であっても、その前提として「日本語ボカロにしては」というのが入っているのではということです。当然低評価のコメントにはこの前提がなく、単純に英語ボカロと比較しているのでしょう。


3.昔との比較の仕方の違い

 ルカを除く日本語ボカロの英語版はV3になって登場しました。それまでは日本語の音源で無理矢理英語っぽく歌わせていたのですが、その時代に比べると良くなったという意味合いでの高評価の人もいると思います。
 一方で最近のボカロやUTAUの調声技術の進歩などを勘案し、日本語ボカロの英語だって、もっと上手になって欲しいと考える人もいて、そういう人たちの評価が低くなっているのかもしれません。


4.贔屓のボカロに対して評価が甘くなっている

 自分が好きなものに対する評価というのは多かれ少なかれ甘くなりがちです。これは洋の東西を問わないでしょう。


 理由はいずれにせよ、聴く人全てを納得させるほどのレベルではないのでしょう。初音ミクの英語版がイマイチ海外で盛り上がっていないのも、このあたりが原因の一つだと思います。もし英語ボカロと遜色のない英語で歌えるようになれば、人気曲の英語版を片っ端から作ることで、かなり盛り上がるのではないでしょうか。(実際英語の歌ってみたはYoutubeで相当な人気を誇っています。)ここは藤田さんに今一度頑張っていただくしかありませんね。